うつヌケ / 田中圭一

うつ病体験記としては、コミカルで読みやすいです。“自分は大丈夫!!”、と思う人が予防として読むのもアリ。うつトンネルの中の人も、抜けてもまだまだ不安な人も、読んでソンなし。サクッと読んじゃいましょう。

 

うつ病の体験記的なものはチラホラ読んだことありましたが(『ツレうつ』とか)、本作はうつを体験した漫画家と編集者が、協力して作り上げたことと、17人の方をインタビューしてまとめたことが新しいのかなと思いました。

 

語り口はギャグ漫画家だけあってコミカルですが(絵は手塚治虫風?)、一人一人の大変な苦難とその乗り越え方を、暗くなりすぎないよう、体験者ごとに紹介する内容です。

 

複数の体験談を読むことができるので、うつ病の原因や症状がそれぞれ異なることや、また共通点があることも、すんなり受けとめられます。

 

体験者の落ち込み方、また寛解に向けての心の持ちようや行動の在りかたが、絵と共に具体的に描かれるので、心の疲れている方にも、かなり読みやすいと作品だと感じました。