ザ本ブログ

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オデッセイ (原題: The Martian) / 監督 リドリー・スコット、主演 マット・デイモン

友人にオデッセイを見たと話したら、「あのじゃがいもを育てる映画か」と言われた。そんなイメージなのね笑。でもあながち間違っていないかも知れない。

火星に事故で一人取り残された宇宙飛行士が、様々な困難を乗り越えて、地球に帰還するまでの話。以上です笑。
ストーリーに捻りはなく、映像と音楽だけで楽しませる。そんな映画も嫌いではないです。たまになら。

無人島に漂着して生き抜く、みたいな話は結構あると思うのですが、これはその火星版(宇宙版)。
無人島なら狩猟や採集、或いは農耕なども工夫次第では可能かも知れない。
しかしここは火星なので、動植物はゼロ。そもそも空気がないですから。
また島と違って、たまたま船や飛行機が通りがかることもない。そう考えると、絶望度は段違いですね。
頼みの綱の、装置や機材が故障して直せない場合も、即死と考えていいですし。

つまりは科学の力に頼ることになると。電力は太陽光で賄うとして、問題は食料。
かろうじて残っていたジャガイモを種イモとして、人糞をたい肥として土壌を作り、水素の化学反応で水を作る。
通信手段をなんとか復旧させ地球と交信し、なんとかピックアップしてもらう日時の段取りを取る。

この過程で様々な苦労はあるのですが、書いてしまえばこんなものです。
色んなレビューでも書かれていたのですが、この映画で印象的だったのは、音楽のセレクトです。
事故で一人取り残されたあと、唯一再生可能な音源が、リーダーの私物の音楽のみ。
それが80年代のディスコミュージック笑。

それが要所要所で流れるのが、案外楽しかったりする。最新の映像に80年代の曲がなんととなくマッチ。
危険な燃料を、車に積んで走らせている時に〇〇の、「HOT STUFF」が流れたり。
女性シンガーがサビで「熱いのを頂戴っ」って歌い上げてます笑。
音楽と場面とのリンクに注意すると、楽しみが増えるかも。

ラストの救助艇に拾われる場面も、ギリギリの設定で、最後までハラハラさせてくれます。
まあ助かるんだろうなと思って見てても、実際助かった時は不覚にもちょっと感動してしまった笑。アメリカ映画スゴイ。