ザ本ブログ

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カフーを待ちわびて / 原田マハ

原田マハさん、何冊か読みましたがこれが代表作なんですかね。第1回日本ラブストーリー大賞受賞。そんな賞、初めて知りました笑。

 

何冊か読んだ(キネマの神様、生きるぼくら)感想としては、現実を描いてるのに、非現実的だなあと。ファンタジーにリアルさは求めてないし、振り切れてる作風ならそれもまた良し。

 

一応現実なのに、微妙にちょっとあり得ない。そこのところの気持ち悪さはありますが、本作はそこを無視すれば、非常に爽やかな読後感のある作品。誰にでも気軽に勧められます。

 

カフーとは沖縄の方言で果報のこと。沖縄好きの人なら、その舞台設定だけで旅行気分が味わえる。身体にハンディがあり、生い立ちからも少し閉じ籠り勝ちな主人公・友寄明青。そんな明青のもとに、不意に訪れた色白に美人、幸。沖縄を舞台に語られる、ひたすら純粋でもどかしいほのかな恋模様。

難しいことを考えずに、ピュアな気分にひたりたい気分の時には、いい一冊じゃないですかね。