原チャリで山口県半周してみた!!【走行距離:328キロ、期間:四日間】
3年ほど前、2015年5月1日~4日にかけて、山口県を半周してきましたよ。ちょうどゴールデンウィークの時期。毎年思うんですが、GWってちょっとヒマじゃないですか?友達実家に帰っちゃったりするし、どこに行っても混んでて値段高いし。
ので、あまり人が行かなさそうな、マイナーな場所をぶらつこうと思いまして。そして選択したのが、山口県。
もう一つ、山口県を選択した理由があります。実は私、絵画を見るのが好きなんですが(絵心はゼロなんですが)、近代日本画家の、“香月泰男”の作品がとても好きなんです。そしてあのプーチン大統領もたまに首脳会談に来る山口県長門市に、香月泰男美術館があるんですよ!!(誰も知らない、一切盛り上がらない(^^;)
今回は、そんなざあぼんの山口県・原チャリ旅行記です。
目次
ルート
小倉市→下関市→長門市→美弥市→山口市→防府市→山口市→小倉市
小倉市~長門市【一日目、走行距離:142キロ】
わけあって、出発は福岡県・小倉市となります。航空券が北九州空港の方が圧倒的に安いんですよね。地方のマイナーな空港は値段が高すぎる。早速レンタバイクを借りて出発!
下関大橋。ここから、九州から本州へと渡ります。注意点は原付だと、橋の上が渡れないこと。そんなの知らないよ!原チャリをエレベーターに乗せ、地下トンネルで渡ります。
が!このトンネル、中央に向かっては下り坂なんですが、中央を過ぎると上り坂になります。ちなみに原チャリは乗っちゃダメ。つまり押して登ることに。これが中々キツかった。他に原チャリ押してるヤツなんていないから、子供とかめっちゃ見てくるし。しかもこの時点で、帰りも押すことは決定なわけだし。
- 下関大橋
最近、絶景で有名な角島大橋。この水の色は、砂が白いからなんでしょうなあ。こんな景色に出会えるから、原チャリ旅はやめられない!バスはおろか、車だってこの爽快感はないさ。
長門市~防府市【二日目、走行距離:77キロ】
翌日は、この旅メインの香月泰男美術館を目指します。島好きとしては、長門駅北の、青海島もちとドライブしますが、特に何もなし。では美術館にGOだ!
ここは長門湯本の宿の前の、音信川。ツツジが水面に映ってキレイ。
そしてお目当ての香月泰男美術館。こちらのリポートは別記事にまとめてあるので、ご興味あらば参照願います。
外壁に展示されているのは、シベリアシリーズの一作品ですね。
“一瞬一生”。これが作者の座右の銘だったそう。
『一瞬に一生をかける時もある 一生が一瞬に思える時がある』
いつ死ぬか分からない戦場と、いつ帰れるか知れないシベリアの抑留生活を経験した画家ならではの、深遠な言葉です。
美術館の2階からの展望。ここより景色の美しい美術館を、私はまだ知らない。
お次は、日本最大のカルスト台地・秋吉台をツーリングしますよ!天気良し、気温良し、景色良し!!この広々とした大地。何往復でもしたいですね。
ちなみにカルストとは、大昔に珊瑚礁のなどによって形成された、石灰質の地層のこと。それが地殻変動によって、山の上まで押し上げられたんだってさ。ホンマかいな。
そんでもって石灰質は水に溶けやすいので、カルスト台地の下には、台地から侵入した水によって空洞(鍾乳洞)ができる。また、少しずつ溶け出した石灰質が連なって、鍾乳石ができるんだってさ!勉強になりますね。
以下の写真が日本三位の長さを誇る、秋芳洞。そう延長8.5キロ。まだ全容解明には至ってないそう。メチャ澄んだ水が、流れてます。
形状にもよるけど、鍾乳石が一センチ延びるには、50~70年かかるそう。誰か見てたんですかね!
空洞の規模が、ほんとハンパない。デカ過ぎ。
冒険したらお腹が空いたぜっ。ってことで、郷土料理の、“瓦そば”をいただきますよ。旅先のB級グルメって大体、「こんなもんか」って感じだけど、私はコレ、いたく気に入りました。
元々は戦場で皿がない時に、そこらの瓦に有り合わせの具材を乗せて食ったのが、始まりだとか。茹でた茶そばを炒めて、ネギと肉とスライスレモンともみじおろしをトッピングして食べる。美味いもん組み合わせただけやん、絶対美味いやん。余談ですが、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』にも登場したそうですね。見てないけど。
- 瓦そば
さらに南の山口市に向かって原チャを走らせると、何やら赤い瓦屋根の集落が。どうやらこの辺りは赤土なので、焼き上げた瓦が赤くなるそうで。その名も、“石州瓦”。島根県の石見でも生産されてるみたいです。耐久性は高いけど、コスト高だとか。とても綺麗なので、この文化は守っていきたいですねー。
ここのページの写真が美しいです↓
カルスト台地で撮った写真。この赤土が、瓦の原料になるのかな?
防府市~山口市~小倉市【三・四日目、走行距離:119キロ】
その後は防府市のバーで遅くまで飲んだり、雨に降られたりで、あまり観光はしなかったんですよね、。前半でガッツリ観光したので、後半で距離を稼がなきゃならなかった。
北九州市の河内藤園の藤棚も目指したんですが、雨のぬかるみのせいで、自分が入る目前で、締め切られちゃったんですよ!
でも、ずっと行きたかった香月泰男美術館に行けて良かった(^_^)。
ざあぼんの旅は、まだまだ終わりませんよ☆
- 今回の旅の相棒
- 原チャリの旅の魅力は、こちらの記事で♪