★★★☆☆
『半沢直樹』、『下町ロケット』などで言わずと知れた池井戸潤のお仕事小説。こちらも半沢同様、銀行目線で語りつつ、主人公の生い立ちから、会社経営の要素を盛り込んだ内容です。 経済的に恵まれた暎(アキラ)と、父親の会社の倒産で幼い内に、人生の辛酸を…
今まで伊坂作品のイメージとしては、読んでいる時は続きが気になってサクサク読んでしまうが、終わった後には何も残っていないという感想。完全にエンタメ志向なんですね。 今回は友人のオススメされて読んでみたんですが、何と親子2代に渡る構成になってお…
何気ない日常は中々描かれない。何気ない死はもっとだ。そして‘何気ない’とは、‘かけがえがない’ということ。 3.11は風化しつつある。或いは原発などのトピックに集約されつつある。〈死者を抱き締める〉とは前向きな思考ではないかも知れない。ただ前を向く…
◼まだ幼い少女ライリーの中には、擬人化された5つの感情がある。ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリ。互いに協調しながら、ライリーの人生をより良いものにしようと、少女の中で奮闘する毎日。 そんなある日、ちょっとしたアクシデントから、ヨ…
あなたは知っていますか。人体にとって最小の細胞は?最大の細胞は?最も多い細胞は? 答えは、精子、卵子、血液です。血液が細胞だと言うことも、普通は知らないですよね。しかもその数60兆!ブルゾンちえみもビックリ。 このように、人体の構成要素である…
村興しの話ですね。有川浩の『県庁おもてなし課』を思い出しました。あと池井戸潤の下町ロケットとか。 この手のお仕事小説は、何もないところから(いやポテンシャルはあるけど)村や会社が活気を取り戻すということで大体予想が付くのですが、分かってるのに…
■戦国時代。不作など貧しい生活に苦しむ百姓だけの村に、野武士の集団が現れ、僅かな収穫でさえも奪おうとする。長老の決断で、侍を雇うことが提案され(当時はそういうことが本当にあったようだ)、近隣の町で侍を探すこととなる。報酬は、村にいる間、飯を腹…
うつ病体験記としては、コミカルで読みやすいです。“自分は大丈夫!!”、と思う人が予防として読むのもアリ。うつトンネルの中の人も、抜けてもまだまだ不安な人も、読んでソンなし。サクッと読んじゃいましょう。 うつ病の体験記的なものはチラホラ読んだこ…
美術館というものは、人影もまばらに、閑散としていなければならない。 いや、経営上はそれじゃマズイんでしょうが、鑑賞する側からすると、人の肩越しに見るとか、人が見終わるのを待つとか、次の人を気にするとか、窮屈でしょうがない。 なのでわたしは地…
最近季節を感じていますか?気温だけじゃなくて、道端の草花や生き物の移ろいを通して。通勤の足を、ちょっとだけ止めてみよう。 誰にでも、小さなものに目を奪われる時期や瞬間って、あると思うんです。 小さな頃に虫を観察したり、道端の花や鳥にふと気付…
この本の著者は、もうこの世にいません。あなたは余命を宣告されたら、何を考え、どのような行動を取ろうと思いますか?