ザ本ブログ

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これに大人が感化されるのであれば、日本相当ヤバイなと  君たちはどう生きるか/吉野源三郎

メディアでもよく取り上げられているし、コペル君の表紙が印象的だったので、読んでみました。

 

コピーライターの糸井重里もオススメというので、どれほど刺さるものかと思ったのですが…、うーんこの程度かという印象でしたね。

 

巷でたまにある、哲学入門書レベルと言いますか。つまらないとまでは、言わないけれど、何でそこまで話題になるのか、非常に疑問。ってかこれに大人が感化されるのであれば、相当日本ヤバイなと。

 

子どもならば、多かれ少なかれ抱えるであろう葛藤が描かれ、そこに少々哲学が加わる感じ。単に哲学入門を求めるならば、『ソフィーの世界 哲学者からの不思議な手紙 [ ヨースタイン・ゴルデル ]』の方が、よっぽど優秀ですね。個人的には『哲学の冒険』『【中古】 哲学の冒険 生きることの意味を探して 平凡社ライブラリー/内山節(著者) 【中古】afb』から、ちょっと哲学にハマりました。

 

子どもには“キレイゴト”、が大事だと思います。まだ対峙する世界に巨悪が少なく、自分の意思を突き通すことが、不可能ではないからです。でも子どもの心はまだ弱いので、少しのハードルも越えられなかったり、勝ったり負けたりを繰り返し、少しずつ成長していくのです。

 

でもこれはあくまで子どもの物語。大人でコレをやったら、ただの“正論くん”。使えないやつです。誰かを助けたり、幸せにするために、時には自分の手を汚す必要があるかも知れない。多大なる貢献のためには、リスクが付き物。リスクが低減するほど、それは自己満足に近づくのかも知れません。

 

話が逸れた気もしますが、言いたいのはこれだけ。本書に心揺さぶられた大人がいるのなら、君はもっと本を読め。映画を見ろ、旅行しろ。多くの人との出会いを、もっと受け入れ楽しむべきだ。たぶん君はまだ、足りていない。

 

あ、ちなみに原作はまだ未読です(^-^;