ザ本ブログ

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原チャリで九州半周してみた!! 【走行距離:624キロ、期間:一週間】

8年ほど前(2010年3月18~25日)、九州を原チャリで半周する旅に出ました。就職(転職)前でヒマだったんですね。原チャを選んだのは、お金がなかったからです。なので、時間があってお金がない人に最も適切なのが、原チャの旅ってことですね(カネないなら、そもそも働けって話ですが)。

今回はその時の旅行を踏まえた、九州上半分のオススメスポットを紹介していきます(^^)。

 

目次

 

●ルート

博多→佐賀市長崎市南島原市島原市熊本市阿蘇郡別府市小倉市→博多
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博多~佐賀市【58キロ】(一泊目)

マイルが貯まっていたので、行きは羽田から博多まで飛行機で。現地の“レンタル819福岡空港店“で、原チャを調達。一日で大体3,000円程度。一週間だと20,000円と安くはないですが、九州半周という移動距離を考えると、電車やバスでの移動に比べたら、破格の値段と考えていいでしょう。

 

  • 3月の九州は意外と寒い!

予報とか調べれば分かることなんですが、空港降りた瞬間に、“寒い“と感じました。ので、原チャを借りて走ると明らかに極寒。まずはショッピングモールでダウンを購入するハメになりました(^-^;。皆さん、防寒はしっかりしましょう。

途中で原チャが故障し、取り替えてもらう一幕があり、結局第一日は佐賀市の山中で一泊(ホテル龍登園)となりました。

 

佐賀市長崎市【100キロ】(二泊目)

翌日は一気に長崎市へ!前半で距離を稼ぎたいので、あまり寄り道はしません笑。途中で長崎ちゃんぽんを食べたくらい。長崎市では出島と、オランダ坂を見て、鍋冠山からの長崎湾の景色を堪能。中華街も行きましたよ。アーケードでは路上ライブを聞いたり。一人旅は、この侘しさが醍醐味なんです。

 

  •  鍋冠山から望む長崎湾。夕焼けを見始めると、沈むまで眺めてしまう癖が笑

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長崎市島原市熊本市【93キロ】(三泊目)

実はこの旅最大の目的が、島原半島でした。とある本を読んで、どうしても原城跡に行ってみたかったんです。島原半島に入って最初に休憩を取ったのが、「日本一長い足湯ほっとふっと105」。その名の通り、105mあるそう。天気も良くて、眺め爽快な足湯です!知らずにこういうスポットに巡り会うと、得した気分になりますよね(^^)。

 

  • 日本一長い足湯ほっとふっと105。蒸し野菜を食べたりできます

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  •  次に立ち寄ったのは、島原半島中央の雲仙普賢岳。1990年に噴火して、44人の犠牲者を出した活火山。雲仙地獄では、蒸気がもうもうと立ち込めてました。

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  • そして遂に旅のメインの原城跡へ。キリシタンの反乱の鎮圧のため、反乱軍・幕府軍含め、数万の命が失われた地。城の原型はすでになく、原っぱときれいな海原だけが、そこにはありました。街も寂れて何もないんですが、このような場所で、あれほど激しい反乱があったことが、やはり現地を訪れても信じられませんね。
  • 現在住んでいる人は、島原の乱の後に移住してきた人がほとんどだとか。なぜだか、忘れられない景色です。来てみて、本当に良かった。

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  • フェリー乗り場のある、島原市。ここから熊本市に渡ります。鯉の町としても有名らしく、そこらの用水路で鯉が泳いでます。

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  • 島原~熊本へのフェリー。これも、忘れられない光景となりました。様々な災害や悲劇があった島原半島。その中央にそびえる雲仙岳に、夕日が沈みます。追ってくるカモメや、船が水面に描く軌跡。侘しくも美しい瞬間でした。ホント、なぜか涙が出そうだった。

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熊本~阿蘇山【62キロ】(四泊目)
  • 2016年の熊本地震で被害を受けた熊本城。復旧にかかる期間は10年とも、20年とも。被害を受ける前の貴重な一枚となりました。 

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  • そして阿蘇山を目指します!阿蘇山周辺は、湧き水で有名なんですね。写真は塩井社水源と、郷土料理のだご汁。豚汁に団子が入ってる感じですかね。山梨のほうとうみたいな。素朴で美味。

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  • 阿蘇山を直にみて驚いたことは、そのカルデラの巨大さ。町一つ入っとるやんけ。牧場もあるし。

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  • 有名な米塚ですね。高さは80m。次来たときは、ぜひ登ってみたい!あとは、緑の姿を見てみたい。

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阿蘇山~別府【99キロ】(五泊目)

これまた知らずに訪れたのですが、阿蘇山では毎年この時期に野焼きを行っているよう。野焼きには、新しい草をよく生えるようにしたり、害虫を防ぐ効果も期待されているとか。数百年、或いは1000年前からやっているという記述も。

 

  • おや煙が…。何かなーと思っていましたら。
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  • ちょっと家とか大丈夫ですか!ってくらいの勢い。

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  • もはや地獄!(笑)ちなみに自分は知らずに原チャで行ったもんですから、煙が目に染みて大変でした(^^;。そんなに近付かなくても、熱とか凄かったです。

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そして、阿蘇山を降りている途中にちょっとした事件が!なんといつの間にか、ほぼガソリンがない…。山を登るのに、相当消費したようです。幸い下りだったので、エンジンを切って自転車のごとく下り、麓のガソリンスタンドに駆け込み、事なきを得ました。最後はメーター振り切れてましたね(^^;。旅先では給油は早めにしましょう。

 

  • 別府温泉で、旅の疲れと野焼きの煤を落とす笑。

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  • 別府の町でたまたま盆踊りを開催してました。飛び入りOKとのことだったので、急遽参戦。なんかドイツ人女性と知り合ってアドレス交換したり。カオスでしたね。

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別府~小倉【116キロ】(六泊目)

ほとんど写真を取ってなかった(^^;。あまり見所がなかったというか、疲労が限界だったんでしょうね笑。

 

小倉~博多【100キロ】(七泊目)

約一週間の原チャ旅を終え、博多タウンへ。博多といえば、屋台でしょう!一人で突入し、店の人と話している内に、隣のサラリーマン達も会話に参入。原チャで九州を巡ってきたと言えば、当然絡まれる笑。おごってもらった上に、最後はなぜか握手で別れました。これぞ旅の醍醐味。
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●終わりに

以上が原チャでの九州半周旅行でした。走行距離624㎞!幸い、ほぼ雨に降られることがなかったのが幸いでしたが、何しろ寒かった!ハウステンボスとか、主要な観光地をすっ飛ばしたりしてますが、自分はその土地の、“風景”を見るのが好きなんですよね。

 

原チャやバイクの楽しみは、その土地をスポットの“点”だけじゃなく、道中も含めた“線”として楽しめることです。「あの山を越えたら、どんな景色なんだろう」、とか新幹線や飛行機の旅じゃ味わえないですよね。

 

電車バスも、乗ってしまえば連れていってもらえる受動性からは逃れられません。8年前でも、書いている内にどんどん記憶がよみがえって来ました。

 

この記事をお読みの皆様も、ぜひ、“能動的”な旅をお楽しみくださいませ(^^ゞ。

 

原チャリ旅の魅力は、こちらの記事で♪