ザ本ブログ

読書をメインに。他、雑記などをアップしていきます。

星のロミの漫画村事件にも言及 「暴走するネット広告」 / NHK取材班

もうネットを全く見ない日ってなかなかないですよね。ってことは、少なからず毎日目にしているのが、“ネット広告”。

 

yahooのトップページに出てるような、ある種ちゃんとした広告も多くあると思いますが、色々とネットサーフィンしてると、怪しげな広告が表示されることも多々ありますよね。

 

以前だったらエロサイトとか、いかにも怪しげなページに表示されることが多かったと思うんですが、今は普通の例えば個人のブログとかそういった場所にも、色んな広告が掲載されるようになってます。

 

よく目にするのが、ダイエットとか美容の広告ですね。エロほど表示するのにリスクがなく、ジャンルも化粧品からサプリまでと幅広く、引っ掛けやすいんでしょうね。

まあ効果云々はおいといて、“あの芸能人も使っている!”とか語っているのは、違法の可能性が高いですね。

本書によると、芸能人本人の許諾を得ていないものがかなり多いらしいです。

 

なぜそんなことになってしまうのか。多くの広告は自分のHPに掲載するならともかく、代理店などを通して、不特定多数のページに掲載する形になっている。いくつもの下請けを通すうちに、広告主の企業が、どこに自社の広告が掲載されているのかを追跡するのが困難になるらしい。

新聞を越え、今やテレビの広告料を抜き去るのが確実な、ネット広告の世界は、未だシステムの段階では未開発で様々な課題を抱えている。

 

もう一つ興味深かったのは、あらゆるマンガを違法に掲載していた“漫画村”の件。サイト運営者を追跡してアメリカのアリゾナ州から、果てはウクライナのサーバー会社までに行き着く様子を見ると、以下にネットの中での追跡作業が困難か思い知らされる。日本の銀行や大企業も、自社では全く追いきれてないわけですからね。

本書の段階では逮捕されていなかったが、後日漫画村の経営者、星野ロミはフィリピンで捕まってましたよね(偽名じゃなかったことには驚かされたが)。ただ、漫画村の件は違法掲載の問題と同時に、日本がマンガという文化を、週刊誌や単行本以外で、どう収益化し、製作者達の生活を守っていくかという課題を、突きつける形にもなったと思う。

 

こうしたネット犯罪を取り締まるには、ウィザード級ハッカーとかじゃないと無理じゃね?って気がしちゃう。すいません、最近攻殻機動隊を見ているもので笑。