ザ本ブログ

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君の名は。 / 監督  新海 誠

去年公開作品でしたっけ。「君の名は」。


昨年末に、新海誠作品は特集されてたので、一通り全部見ました。「言の葉の庭」は、すごく良かったなぁ。
過去の他の作品を見るに、新海監督は“異世界との交錯”が好き、というか描きたかったのかなと思いました。


レオナルドダヴィンチの「モナリザ」、などでもよく言われることですが、物事は移ろう瞬間が一番美しい。
モナリザの背景も朝か昼か、昼か夜か、時間設定が分からない。表情も微笑んいるのかどうか、感情さえも狭間を表現していると言われている。

 

異世界との交錯”も、正に世界が移ろう瞬間であり、「雲の向こう、約束の場所」でも「星を追うこども」でも、それを題材としていた。
ただ、異世界を設定し、現実と交流させるのは容易ではあるが、途端にファンタジー感が出てしまい、使い古された感もある。

 

君の名は。」では、“異なる世界”を過去と現在とし、条件を満たした短い時間だけ時間軸が交錯する情景は、世界の狭間、時間の狭間そして自然の美しい描写と相まって、美しい名シーンとなりましたね。
それに、男女の身体の入替え設定で、恋愛要素まで盛り込んじゃうという。でも触れ合えたのは一瞬。そこがまた儚く美しかったです。

身体交換の発動条件とか、そうした謎解きは別サイトに譲ります笑。

ciatr.jp

http://アニメの話題.com/kiminonaha-2172


基本何も考えずに雰囲気だけで観てるので、伏線とか気付くの苦手なんですよね。それか頭が悪いのか(^^;

 

流行り過ぎて、興を削がれて見そびれている人もいたと思いますが、ブームの落ち着いた今だからこそ、敢えて見てみるのもありかと。
あれほど流行った価値があるかは知りませんが、音楽も映像も美しく、小難しく考えなくても充分楽しめる良作ですよ。