ザ本ブログ

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「狂い」の構造~人はいかにして狂っていくのか? 春日武彦・平山夢明

なんかスゴい精神医学の対談本なのかと思いきや、精神科医と小説家の二人のおっさんが、古今東西あらゆる狂人のついてひたすら好き勝手に語り合うなかなか下品な一冊。ただの変態博物館。好きです。気分を害される方も多数いると思われるが。

 

一気読みすると気分悪くなりそうだけど、かと言ってこんなんちびちび読むのもねぇ。頭おかしくなりそうです。自分は通勤電車で読んでましたが笑。

 

自分はグロ映画とかは無理なんで、あまり連続殺人犯には詳しくないんですが(普通そうか)、なんとなく聞いた殺人鬼のことが知れて、なかなか興味深かった。

マンガ・ゴールデンカムイもかなりの変態博物館だと思うんですが、人の皮で剥製を作ってた作中の江戸貝くんのモチーフがエド・ゲインだと分かったり、スリラー映画作品が好きな人なら、興味深く読めそう。

 

本書は狂った人への対抗策をなんら講じることなく、ただただ面白くちゃかしてるだけです。ま、ガチの狂人に処方せんなどないことは、なんとなく自分も知ってますが。自分の性格だって、変わらんしね。唯一の希望は、年取ると少しはマシになることが多いとか。例外は多々ありそうですが。

 

身近に困って人がいる際に本書を読むと、気休めくらいにはなるかも?なにも解決はしませんが。ヤバい人とは、なるべく適切に距離を置きましょう。