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【2018年版】絶対読むべきオススメ漫画ランキング・ベスト18 ※30年5月5日更新

単純に、自分にとってのマンガランキングの記事を書こうと思ったんですが、意味もなく順位付けするのって、結構難しいものですね。
とゆーわけで、本記事のランキングの趣旨はこれにしました。それはズバリ、
 
「あなたに読んで欲しいマンガ」
 
いや、フツーですいません。でもね、ただ面白いってだけでランキングって作れないですよ。色んな面白さがありますからね。
 
アートとエンタメの違いってご存じですか?
エンタメはその場限りの楽しみ。
アートは一度触れたら、それを知る前の自分には戻れないもの。
 
ここではそんな作品を紹介していきます。
その作品を読んだ方の人生に、彩りを添えることを願って。
 
※ランキングのルールなど
  • 未完、完結は意識しません。
  • 同じ作者の作品もあり。
  • 全て私の主観です。
  • 随時更新していきます。
参考までに、今まで読んだマンガを下記に列挙しておきます。たんなる備忘録+これからランキングに入れたりするかも。
・魔女、SARU、リトルフォレスト、バガボンド、リアル、火の鳥アドルフに告ぐ七色いんこ三つ目がとおるジャングル大帝どろろ新撰組ブッダ、シュマリ、鉄腕アトム陽だまりの樹奇子ブラックジャックブラックジャックによろしく王様とバイキング、カイジ銀と金、最強伝説黒澤、無頼伝涯、雀聖哲也、ドリームス、GETバッカーズバクマンプラチナエンドヒカルの碁、スピナマラダ、ゴールデンカムイハイスコアガールミスミソウ、焔の眼、うしおととら、黒博物館、はじめの一歩、攻殻機動隊ロトの紋章ダイの大冒険、ホイッスル、キャプテン翼クニミツの政サイコメトラーエイジ、金色のガッシュ寄生獣ドラゴンボール結界士黒子のバスケ、め組のだいご、らんま1/2、めぞん一刻赤ちゃんと僕しゃにむにgo、ニューヨークニューヨーク、風の谷のナウシカモブサイコ100ドラゴン桜、インベスターZ、エンゼルバンク 、ドラえもんあさりちゃん、すうぱあかぐや姫、のんきくん、マジカルたるるーとくん、H2、虹色とうがらし、タッチ、赤ずきんチャチャこどものおもちゃNANA、こいつら100%、お父さんは心配性、ルナティック雑技団ちびまる子ちゃん封神演義グラップラー刃牙名探偵コナン金田一少年の事件簿、幕張、泣くようぐいす喧嘩商売課長バカ一代、魁クロマティ高校、ケンガンアシュラ、骨が腐るまで鬼滅の刃、ムーンライトマイル、銀河英雄伝説クレイモア、キムンカムイ、シャトゥーン、神の雫、ワンピース、デストロイレボリューション、テラフォーマーズもやしもん純潔のマリア僕のヒーローアカデミア、ナルト、のだめカンタービレ荒川アンダーザブリッジ、明日のジョー、ブラッディマンデー、軍鶏、血と灰の女王、ワンパンマン、blackcat、リクドウ、エアマスターハチワンダイバー、アイアムヒーロー、バナナフィッシュ、吉祥天女ドリフターズヘルシング、カフス、皇国の守護者、群青のマグメル、生者の行進、オメガドライブキングダム、arms、スプリガン、ピースメーカー、ADAMAS、サイケまたしても、マギ、岳、あずみ、静かなるドン、鋼の錬金術師銀の匙アルスラーン戦記イノサン、釣れんボーイ、RAINBOW、監獄学園、すごいよマサルさんるろうに剣心、おーい龍馬、MONSTER、20世紀少年、Pineapple army、Plutoエヴァンゲリオン、僕は麻里のなか、寄生獣暗殺教室、俺物語、彼方のアストラ、GANTZ、ぬ~べ~、聖闘士星矢、ハイキュー、ブリーチ、約束のネバーランド、猫猫ファンタジア、ハイキュー
 
 
18位 バガボンド  /井上雄彦  連載中38巻
最近展開が遅くなってしまってますが。
剣や刀で切り合う、マンガや映画や小説は数知れず。
切り合う人間の内面に、これほどまで迫った作品を他に知らない。
スラムダンクの次に、この作品を描いたとういうのが驚きですよね。
なんとゆーか球技などのスポーツは、独創性以前に型がまず大事で、賭けているのは命ではなく青春とか意地だったり生活だったりする。それも現代だったら、数多くある選択肢の中で、何となくそのスポーツを選んだりする。
対して宮本武蔵は、時代的になんの生活の保障もないし、そもそもまともな子ども時代を送らせてもらってないし、刀で斬り合って負けたら再戦はない。
そんな人間が、誰にも頼まれたわけでもなく、自らより強いヤツに死合いを挑む。自分の強さの証明のためだけに。狂ってますよね。現代と違って、勝ったら有名になるとか、儲かるとか一切ないし。
本当に進化を止めない稀有な漫画家だと思います。ぜひ一読あれ。
 
 
17位 幽遊白書 /冨樫義博  全19巻
16位 賭博黙示録カイジ(カイジシリーズ) 福本伸行 連載中65巻
シリーズ毎に分かれていますが、全部足したら65巻以上でした(笑)。
 
構成は以下の通り。
自分はカイジを長いこと、「なんかわけの分からんギャンブル漫画でしょ?」って敬遠していました。私がバカでしたカイジとは、生きる意味、そしてお金の大切さを考えさせてくれる、素晴らしい教育漫画なのです!でも、読み方を間違えるとアレなので、社会人になってから読んでほしい(笑)。
自分が感銘を受けたのは、賭博黙示録の鉄骨渡りですね。ビルの間に渡した鉄骨を渡り切ったら勝ち、落ちたら死ぬ。ただそれだけの単純なゲームの中に、濃密な人間ドラマが展開される。兵藤会長の偏った人生観が胸に痛い。ささやかな生活を営み、小さなことに喜びを感じる我々パンピーの心を、容赦なく踏みにじってきます。しかも凄い説得力。
もう一つ。なんか圧倒的な迫力で迫ってきたのは、賭博破戒録カイジのパチンコ「沼」編。パチンコ1台を攻略するだけなんですよ。それに13巻を費やす。正に圧倒的っっ...!!最早(いや、元々だが)現実にはあり得ない展開に、パチンコ1台を表現するに注ぐやたら無駄な熱量。終盤辺りの名ゼリフには、一人で読んでたのに声出して爆笑しちゃいました。この笑いのツボが一緒なら、あなたとは親友になれそうです(笑)。
 
 
15位 拳闘暗黒伝セスタス /技来静也  連載中15巻
 純粋な格闘マンガでは一番好きな作品です。
 
まずは画力が高い。
ものすごく描きこんでるわけじゃないんだけど、格闘の動作の見せ方が抜群ですね。絵が上手くても、動きがよく分からない漫画ってよくありますよね。
間違いなくこの作者は格闘技オタクで、技に対する理解度がメチャ高いんですよねえ。
主人公セスタスの悲惨な境遇をともにする、ザファル先生の言葉が、ひたすら熱く重い。
現代に生きる人にだってグサグサ突き刺さってきすよ。
あと個人的には最速の拳闘士・アドニスが好きです。アホな男って、最速とか分かりやい指標が好きですよね(笑)。
 
 
14位 DEATH  NOTE /小畑健大場つぐみ  全12巻
よくこれをジャンプでやったなという問題作。ドラえもんの独裁スイッチの、進化版?
 
名前を書いただけで、人を殺せるというお手軽さがまず問題。人を殺したことに葛藤があったのが、最初の一人だけという、サイコな主人公が問題(笑)。
そして、社会不安を引き起こす者を手当たり次第に殺していったら、戦争や犯罪が激減したという描写もマズイ。現実にやっても、おそらく似たような結果になると思うが。お前はフィリピンのドゥテルテ大統領か。
 
でも更にヤバイなと思ったのが、後半に出てきた検察官である魅上の子ども時代のエピソード。単純に言うと、いじめっこ達が事故で死んだら、クラスはとても平和になりましたと。
 
これも一つの真理ではあると思うんですがね。自分もパワハラクレーマー、モンペとかは、まあ死ねばいいのにって思っちゃうし。綺麗事言ってたって自分が被害者になれば、誰だって少しは殺意が湧くでしょ。
 
とまぁ、議論し始めたら止まらない問題作。頭のいい主人公の思考をなぞって自分も頭いい錯覚に陥ったり、気に入らないヤツを手軽に殺してくれることのカタルシスを得るもいいが、人間の根元的なことを考えさせてくれる。大学生くらいまでは、読んでほしくはないかも。
 
今は同じタッグで対照的?な『プラチナエンド』、って作品を連載してますね。主人公ライトに対して、ミライ。取り憑くのが死神じゃなくて、天使。超常の能力に条件が色々課されるのは一緒。なかなか面白いですよ。
 
 
13位 自殺島 /森恒二  全17巻
その名の通り。自殺者が増えすぎた日本で、何度も自殺を試みる者を、島流しにしちゃう話。
 
島には廃屋などはあるが、当然水から何から自分達で調達しなきゃならない、サヴァイバル生活。加えて彼らは自殺常習者であり、メンタルが弱かったりと、某かの生きづらさを抱えている。
 
生きることを放棄した彼らが、極限の生活で生き延びることはできるのか?そもそも、生きる意味を見出だすことができるのか?
非常に重いテーマではありますが、読み応えあります。作者の森恒二先生は、本当にマジメな方なんだなと思います。
 
 
12位 マスターキートン /勝鹿北星浦沢直樹   全18巻
『MONSTER』や『20世紀少年』でお馴染み、浦沢直樹の作品。
 
マスターキートン前にも『Pineapple army』という作品を書いているんですが、こちらはかなりミリタリー色の強いものになっています。
その点、マスターキートンの主人公・平賀=キートン・太一は、英国の特殊空挺部隊(SAS)の出身でありながら、大学教授として研究生活をすることを望んでおり、博識。正に文武両道であり、読者としては元軍人としてのアクションを楽しめたり、キートンの歴史や文化の知識を吸収することによって、何だか頭が良くなった気がする、とてもお得な作品です!(笑)
泣かせる回あり、深く考えさせられる回あり、1話完結方式が多いので、気軽に読むことができますよ(^^)
 
 
11位 レベルE  /冨樫義博   全3巻
これに似てる作品ってあります?
 
 20年を経ても、全く色褪せることのないウイットに富んだギャグの数々。『幽々白書』と『Hunter×Hunter』の間にこの作品が挟まってることを知る人は、今では少なそうだし、そもそも同じ作者の作品とは思えない。
 ジャンプなのに月イチ連載だったんですね。当時から、冨樫先生は自由な連載の仕方を許されていたらしい(笑)。
内容はもう、紹介のしようがありません。宇宙人と地球人の交流を、オムニバス形式で描いたもの?
とにかく読んでください。絶対に損はしない。3巻完結ですしね。
 
 
10位 僕だけがいない街 /三部けい  全9巻
 タイムリープものでは、最高峰ではなかろうか。
 
本作ではタイムリープは自分の意志では起こせず、前触れもない。そして記憶だけが飛ぶので、肉体は当時のままとなる。
この時点で斬新じゃね?(あ、ドラえもんのタマシイム・マシンがあったか)
 でも現代風の絵で、ある種リアルなコナン君体験を描いてくれるだけで、ワクワクが止まりませんよ。(主人公は当然パニックでしたが)
大人の知識や経験があったって、必ずしも子供の中で上手くやれるわけじゃない辺りもリアル。そこに不規則に起こるタイムリープに、過去の殺人事件を絡めるサスペンス要素が加味される、作者の頭の中を覗いてみたい神展開。
次作の「夢で見たあの子のために」も、面白い予感しかしません。
 
 
9位 ジョジョの奇妙な冒険 /荒木飛呂彦  連載中100巻以上
年を取らない荒木先生による、超長編能力バトル漫画。
 
もう長過ぎて勧めづらいですね。でも勧めます
 ストーリーの完成度とか、そんなんどうでもいいんです。とにかく絵柄とセリフ、これに尽きる。
 王道は3部ですね。少し通だと5部。マニアは4部か。
ジョジョリオンスティールボールランもいいですよ!つまるところ全部ジョジョですが笑。
ジョジョシリーズの永遠のテーマは、「人間讃歌」。
いくら絶望を突き付けられても、最後には必ず希望が用意されているんです。
 
予断ですが、荒木先生がマンガの書き方を指南している新書を読んだら、一コマ一コマの細部までどれだけ計算が尽くされてるかが理解できて、ますますジョジョ好きになりました!
 
 
8位 進撃の巨人 /諫山 創  連載中25巻
これまた説明不要の、大人気作品。
 
いい作品って時代を表していると思うんですよ(エヴァが世紀末を象徴していたように。あの頃、面白いコンテンツが多かったなぁ)。
今って戦後の経済成長が一段落して、失われた20年とか言われて、そして景気が良くなったと言われても実感がなかったり、つまるところ失われ続けてますよね。
絶望は減ったけど、真綿で首を絞められるかのような言い知れぬ圧迫感を感じ、何となく内向きに右傾化する各国を見ていると、あぁ壁に囲まれ得体が知れず、コンタクトも取れない巨人と戦う本作品って、上手いこと時代を捉えているなぁと思うんです。
そんな小難しいこと抜きにしても、ワイヤーアクション(笑)のカッコ良さと、謎が謎を呼ぶ舞台設定を存分に楽しんでください!
 
 
7位 スラムダンク /井上雄彦  全31巻
言わずもがなの、バスケット漫画の金字塔。
 
最近読み直したんですが、こりゃ大人になって読んでも、ただただ圧倒的ですね。
画力はもちろんとんでもないんですが、一体どれだけ深くバスケを理解すれば、あんな人体の動きを絵で表現することができるのか。とにかく圧巻。
ストーリーには触れるまでもないでしょうが、自分の好きってか気になるキャラが、何故か昔から水戸くんと彩子さんなんです笑。二人ともバスケという特殊能力がない中で、何だかすごく自立していて、このマンガを超人の戦いから現実に立ち返らせる、重要なポジションを占めてませんか?
考えすぎでしょうか(笑)
 
 
6位 プラネテス /幸村誠  全4巻
テーマは「宇宙と愛」。
 
舞台を宇宙としながらも、どのストーリーも最終的には人の営みへと帰結させる話運びが巧み。
広大な宇宙で偶然地球に産まれ、たまたま人として生きる我々。とてもちっぽけな存在に思えますが、宇宙に匹敵するものを、一人一人が生まれ持っているのです!
それは一体何だと思いますか?ぜひ、本作品で確かめてください(^^)
 
 
 5位 海獣の子供 /五十嵐大介  全5巻
このマンガを読んでから、しばらく他の作品を読む気がしなくなった。
他に類似している作品がない、独特な空気感を携えている。
 
テーマは「海と宇宙と生命」。
海の不思議さ、広大さ。宇宙と地球と海のつながり。生命の奇跡、謎。
言葉少なに、今生きているという不可解な奇跡を物語ってくる。
心が、浄化されます。
 
 
4位 キングダム /原泰久  連載中50巻
アメトークでも取り上げられた、歴史マンガ。
 
時代は春秋戦国時代。下僕の少年と、後の秦の始皇帝になる少年が、共に将軍の座と二人の共通の夢、「中華統一」を目指す物語。
キングダムさえ読んでいれば、少々ツラいことも乗り越えられます。だって、戦の場面では、前列の兵士は大体即死してますからね。何百人も。
それでも夢を追って、戦場へと討ってでる男達。
何かにチャレンジしようと思ってて、二の足を踏んでるそこのあなた。
キングダムをご賞味あれ。きっと背中を力強く押してくれますよ。
 
 
3位 ホーリーランド /森恒二  全18巻
このマンガを上位に上げる人は少ないだろう。
 
でもね、自分にとってはバイブルなんです。いや、殴り合いの喧嘩なんてしたことないんですけどね。
 イジメられ自殺寸前だった少年が、本でボクシングのワン・ツーを身につけ、“街”で自分の存在を顕していく。ありきたりなんですが、多分ちょっとメンタルな作者の心情描写の深みと、実体験に基づいたストリートファイトの解説が、アツ過ぎる!
 「史上もっともリアルな格闘マンガ」、と評されたのもうなずける。“街”で交錯する少年たちの、ケンカを介した友情に涙してください。
 
 
 2位 HUNTER×HUNTER /冨樫義博  連載中35巻
「結局ハンターかよ!」って言われちゃいそうですが、しょうがないじゃん。面白いんだもの。
 
行き当たりバッタリで計画性のカケラもないし、たまにラフ画で掲載してくるし、休載しまくりのに、全て許せる
脈絡なく始まった章も、常に神展開に持ち込み、予想を裏切る神エンドへと収束させる技法は、この世で冨樫以外なせないもの。
コンビニで立ち読みして神回だった時は、モップ掛けする店員が近寄れないほどオーラが漏れでてしまいます笑(ちゃんと単行本は買ってますよ)。
 
 
 1位 ベルセルク /三浦健太郎  連載中39巻
 

何事も、一番を選べと言われると悩むものですが、この作品に関しては譲れない。お前がナンバーワンだ、『ベルセルク』。 

序盤のグロさで音をあげそうな、ベルセルク初心者達に告げる。まずは8巻まで読め(命令)。

そこで気付くはずです。この作品はそこらのグロを売りにした浅薄な代物でない。常軌を逸した異なる才能を持ち、それが故に孤高かつ孤独な二人の男の、イビツで至高の友情賛歌であることを。

誰に勧めても、「もっと早く出会いたかった」と言わしめる作品。
未読の方が羨ましいぜ!これからこの一大叙事詩を堪能できるなんて!!

ハイスコアガール / 押切蓮介

80年代、90年代って、ポップ・サブカルチャーの全盛期だったって思いません?思い出補正もあると思うけど、昨今の作品は、未だに当時の残滓を引きずっているものが、多いように思う。

 

まあ自分はそこまでサブカル好きではないし、語るに落ちてしまうのでここらで止めておきますが、今回紹介したいのは、完全なオッサンホイホイである、

 

『ハイスコア・ガール』

 

いやー、最近一番キュンキュンしたマンガであります。キュン死、必至。

 

舞台は90年代、東京、神奈川辺り。ゲーム、ゲーセンを舞台に繰り広げられる、ラブコメですね。現在8巻。主人公が小学生から始まった物語は、現在高校生となっております。

 

なんと言っても目を引くのが、ゲームやゲームキャラがふんだんに登場すること。登場人物達が、ゲームに興じる時に、ゲーキャラが描かれるのはもちろんですが、主人公の心理描写をガイルとかが代弁するのが斬新。ぜひ、一読あれ。あなたは、どのキャラをエディットする?(笑)

 

 

『サイコメトラーEIJI』 原作:安童夕馬、作画:朝基まさし

 連載されていたのは、20年くらい前でしょうか。当時の渋谷や、自分には縁のない不良文化の最先端を行っている感じがして、ワクワクして憧れたものです。

 最近久しぶりに手に取る機会があり、読んでみると

 

 ムチャ面白い

 

 さすがに中高の時に読んでいたものだし、超能力がちょっと使えるだけのヤンキーマンガだろうと、タカをくくってたんですが、度肝を抜かれましたね。

 

 まずは、圧倒的な画力。上手い雰囲気とかじゃなくて、現実のアクションを理解できるように描ききるのが、抜群に上手い。デスノートの作者の小畑健も上手いですが、アクションはこちらが格段にカッコいいですね。そして原作者が別にいるので、1章毎の構成がしっかりしていて読みごたえがあります。

 

 主人公・映児のサイコメトリー能力が、かなり限定されているというのが、ミソなんでしょうね。触れた対象物から、断片的な情報を得るだけ。万能過ぎると、謎解きの要素がなくなってしまうし、主人公の能力以外の要素が色褪せやすい。欠点の多い能力だからこそ、映児の意志の強さや、身体能力、または仲間の助力が輝くのでしょう。

 

 今読むと、時代の隔たりは感じます。まだガラケーだとか、ファッションとか。渋谷も、当時のギラつきは、もうないですもんね。でも、それがかえって当時の雰囲気や文化を伝える役割を果たしています(笑)。轟編、カンナビス編、そして最終章の疾走感はハンパじゃないです!!昔読んだことがある人も、まだ読んだことがない方も、ぜひ手に取ってみてください。止まらなくなること請け合いです。

イジメられる原因があったとしても、イジメる理由にはならない。以上。

こんな記事を目にしたので、色々考えてみた。イジメについて、加害者、被害者、傍観者として、全く関わったことのない人は、ほぼゼロなんじゃないですかね。

president.jp

 

個人的な意見としては、タイトルで大体終わってます笑。仮にいじめられる原因があったとしても、いじめる理由にはならない。これが全て。いじめる方が極悪。家庭環境とか関係ない。

 

このプレジデントの記事については、子供達は「襲われたのは、女性が露出度の高い服を着ていたせい」、と同義のことを言っているので、まず論外。教師は子供の議論のすり替えに対応できておらず、力量不足。本テーマはSNSではなくイジメ。教材選びに失敗してますよね。

 

目次 

 

自分のイジメ経験について

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自分で言うのもなんですが、どうやら感受性の強い子供だったらしく、それなりにイジメられやすい性格でしたね。幼稚園ではよく泣かされてたみたいですが、正直アレがいじめだったのか記憶はなく…、ただの泣き虫だったのかも知れません。 

 

4歳の頃、父親の転勤に伴いイギリスに引っ越しました。現地の学校なので、当初は言葉がわからず、また黄色人種ということもあり、やはりからかいの対象ではあったみたいです。椅子に座ろうとしたら、直前で椅子を引かれたり(鈍いので最初目測を誤ったと思ったのですが笑)。母親曰く、校庭で集団で囲まれて蹴られたりしてたらしい?この記憶は全くないので、親の見違いか、自分が都合をの悪いことを忘れているのか。

いずれにせよ、母親はその光景を見て、涙を流したそうです。

 

被害者が転校するべき?加害者を転校させるべき?

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親が下した判断は、自分を転校させることでした。当時は仕事の都合としか聞いてなかったので、赤レンガの綺麗な家から離れる寂しさしか覚えてません。親の心子知らず笑。

 

転校先では英語に慣れたこともあってか、特にイジメられることはありませんでした。勉強もスポーツもそこそこできたので、ちょこちょこ問題は起こしながらも、それなりのポジションを築き、親友と呼べる友達もできました(金髪で青い目のイケメン・ルーク。元気にしてるかなぁ笑)。

 

つまりこの場合、転校を選んだ両親は正解だったと言えます。当時、子供がイジメられたら転校なんて概念がどれだけあったかは知りませんが、素早い判断、英断ですよね。本当に感謝してます。

 

ただし、イジメられたから引越・転校というのは、それなりに時間的、金銭的に余裕のある家庭しかできないと思います。そして被害者がそういった負担をしなければならないことにも、疑問が残ります。昨今ではイジメた側を、隔離・転校させるべきとの議論もあります。どの程度を隔離すべきとするかは判断は難しいですが、より深く議論して、制度を整えていくべきですよね

benesse.jp

 

 自分のイジメ経験について2

小学校低低学年の時を除き(あまり覚えてないけど)、いわゆるイジメのようなものには、遭遇していないと思います。中学くらいになると、性格上ちょっと不良とか先輩に目を付けられて殴られるぐらいはあったりしましたが、周囲の助けもあって、大事に至ることはありませんでした。

ちょっと印象的だったのは、恐らく近所に住む中学の先輩が、自分の家の鉢植えの土を、郵便受けに投入したらしい?のですが、何ソレって感じですよね。陰湿この上ない。不良ぶってるなら、せめて怒鳴るか殴るかすればいいものを。

 

いじめの定義について

ちなみに文部科学省のイジメの定義についてですが、 平成18年までは「自分より弱い立場のものに対し、心身への苦痛を与えた場合」と、定義されているので、上述の先輩に対して、私は自分より雑魚と考えていたので、イジメに該当しないらしい。納得いかない。

平成18年の改正で“自分より弱い立場”の文言が撤廃されたので、ようやくイジメ認定されるかと思いきや、「ポストに土入れる」というショボい行為に対して、自分がどれだけ苦痛を感じたか甚だ疑問なので、やはり認定は厳しいのではないか。納得いかない。

あまり糾弾すると“弱いものイジメ(笑)”になっちゃうので、ここらで止めておこう。

いじめの定義について〈参照〉

いじめ - Wikipedia

いじめの問題に対する施策:文部科学省

 

 

イジメられる原因、イジメる理由

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イジメられる原因なんて無数にありますよね。ってのが下記リンクの一文に良く表されてます。

「いじめられる方にも理由があると言う人もいるけど いじめたい人が いじめる理由が欲しいだけだと思う」↓

curazy.com

気に入らない人がいても、関わらなければいいだけなんですけどね。学校の教室という閉鎖空間だと、それも難しいのかも知れないけど。何にせよ、誰にだって間違って人を傷つけてしまうことはあるとは思います。

しかし、「徒党を組んだり、継続的に」誰かを傷付けることは、間違いでは済まされない。計画的かつ確信的ですからね。

あと自分はいい家庭に育ってきてなんですが、“家庭環境”も理由にならないと思います。よろしくない家庭に育っても、マトモに生きてる人なんていくらでもいますから。普通の家庭に育って、イジメの加害者になる方もいますし。統計は知りませんが、関係ない。イジメの被害者にとっては、全くもって関係ない。

下記のリンクの方の、加害者側の体験談はある程度客観的な気もします。要は自分がターゲットになりたくないから、あらかじめマトを作っておくのだと。ここら辺の心理的なメカニズムは、大人側が理解しておくべきかも知れません。

いじめっ子の体験談1

 

まとめ ーイジメにどう対処するかー

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一応自分は加害者ではないつもりなんですが、まあ口数も多いし、人傷付けたことはままあると思います。今は大人(ってかオッサン)なので、指摘されれば謝罪はしますし、納得できなければ反論はしますし、理性的に対処はできるかなと。でも子供にその立ち回りは難しいですよね。よって前半で書いたように、 対症療法が難しい段階だったら、どちらかを隔離するのは有効だとは思います。本人に奮起を期待するのは酷ですので。逃げるのは役にたつし、まして恥では決してない。エヴァ初号機碇くんも逃げていいよ!

Wikipediaのイジメの項目を読んでて、おやと思ったのが、セクハラやパワハラも広義にはイジメなのだと。会社においては、クラッシャー上司や先輩は、大問題ですよね。絶対どこの組織にもいるし。自分はたまたま当たったことがないのですが、もし当たったらやってみようと思うことが二つ。

一つは怒鳴られたら、同じ声のボリュームでお話をさせていただく(笑)。二つ目は、内容に問題があると判断された場合、これ見よがしにボイスレコーダーを見せた状態でお話いただく(笑)。

まぁ強行手段に出る前に、懐柔した方がいいには決まっているのですが。友人の話を聞くと、どうもそれどころではない方もいらっしゃるみたいなので。

クラッシャークラッシャーになってみたい。

誰かやったことある方、いらっしゃいます?笑

君の膵臓をたべたい(キミスイ) / 住野よる 〈双葉文庫〉

本のタイトルをよく目にして気になっていたので、読んでみました。1年ほど前に、小坂流加の『余命10年』を読んでいたのですが、それに似ているテイストかなと。

 

元々自分は人の死生観とか、哲学的なテーマが好きなので、続きが気になって一気に読んでしまいましたね。時々、鳥肌が立つ部分もあった。

 

でも読み終わった直後の今の感想としては、「構成の上手いラノベくらいな感じかなー」といったところですかね。会話が多く含まれているので、読みやすいのは間違いないですけど。ただ主人公の会話の返しが、一々機知に富みすぎてて、いくら読書家って設定でも、こんな会話は不可能だろと。まあフィクションにヤボなツッコミ入れんなって話ですが笑。

 

一昔前の、長澤まさみ主演の『世界の中心で愛を叫ぶ』(セカチュー)とか、確かガッキーが主演してた『赤い糸』 とかに比べたら、よっぽど構成は優れてますね。主人公の名前が、最後まで明かされないのも、何となく伏線かつ独特な表現手段になってて、現代作家っぽいなあと思わせてくれます。

 

重いテーマなのに、悲劇風にしていないのは好感が持てる。病気の描写がメインではなく、病を得た少女、そしてその子に無理矢理付き合わされる、少年の心の成長が主題ですからね。そこをテンポよく描き切り、ちょっとしたどんでん返しも盛り込み、首尾よくまとめた作者の技量はすごいと思いました。ま、リアリティを求める作品じゃないってことです。

 

『余命10年』と『君の膵臓をたべたい』。これらの二つの作品が、比べられる対象かは分かりませんが、同時期に似たテーマで(若い女性が余命宣告のうえ、亡くなる)、ページ数も同じくらいなので、あえて比較してみます。

 

『余命10年』は実話 ↔ 『キミスイ』は創作

『余命10年』主人公は大学から社会人 ↔『キミスイ』は女子高生

『余命10年』は10年程度の話 ↔『キミスイ』は4ヶ月

『余命10年』は主人公視点 ↔ 『キミスイ』は主人公の友人視点

 

こんなところかな。

両方の特徴的なところは、病名が特に明かされないところです。『余命10年』の病名は、実話なので類推される病名もありますが、『キミスイ』に関しては、1型糖尿病っぽい感じもあるものの、特に余命宣告される類いの病気ではないようなので。なぜ“膵臓”を選んだのかはナゾですが、インパクトを与えられるのであれば、別にどの臓器でも良かったのかも知れませんね笑。

 

もの凄くオススメってわけじゃないけど、読みやすくまとまっていて、とても優秀な作品だと思います。自分は特に泣かなかったですが。

 

 

『余命10年』の書評は、下の記事から↓

bookblog.hatenablog.com