ザ本ブログ

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仕事としての芸人を知る上で、一読の価値あり  火花 /  又吉 直樹

言わずと知れた、芸人ピース又吉の、芥川賞受賞作。

本当に、ちゃんと文学してましたね..。他に大変な仕事をしながら、このクオリティは、素直にすごいと思います。この感性を持ちながら、芸能界でやっていくというのは、大変なメンタルの強さが必要かと。サッカーもかなりのレベルでやっていたようなので、そちらでも鍛えられたんですかね。

 

内容は、個人としては琴線に触れる部分はありませんでした(笑)。ただ、芸人で身を立てていくという過程を、詳細に語ってくれるので、お仕事小説としての価値がまずあると思います。

 

成功話ではなく、売れそうで売れない芸人の一喜一憂する辺りがリアル。そうゆう先輩や後輩を多数見てきて、自分も売れなかったかもしれない姿に、心を重ねて描いたんでしょうね。そして夢敗れた後も、現実に折り合いを付け、たくましく生きていく姿も‥。

 

強くおすすめするわけではないのですが、又吉さんとは、本当にマジメな方なのだなと、感じました。