ザ本ブログ

読書をメインに。他、雑記などをアップしていきます。

新型コロナに対するホリエモンはさすがだなと思った

Twitterで何度か見かけただけですが、新型コロナに対するホリエモンのスタンスは一貫して恐らく、

 

「怖がりすぎ。自粛なんて下らない。」

 

とゆーものだったと思います。

5月末現在、国内においてはある程度落ち着きつつある現状と、各国に比べての感染者数や死亡者の少なさから、まぁ雰囲気としては、それなりにホリエモンの言ってたことも的外れじゃない感はありますが。

 

しかしながら、緩いとはいえある程度の自粛をしたからこそ、現状程度の被害に抑えられている可能性は高いので、“逆張り”の言動をしてきた彼は罪深いとも言える。少なくとも感染者数を抑えるという一点においてはね。

 

まあ第二波、第三波では集団免疫を獲得しつつあるスウェーデンの一人勝ちだとか(アフリカとかでコロナが変異してくる可能性もあるし)、経済苦によって自殺する人が増えたら、コロナ以上の被害になるとかの話もあるけど、そこら辺は時間をおいて検証しないと分からないところだと思う。

 

あと、専門家の意見は鵜呑みにしちゃいけない。原子力の専門家が揃って安全性を主張した原発は放射能を撒き散らし、経済の専門家が頭捻ってもデフレ脱却できてないわけですから。

細菌の専門家に従ってたら刺身すら食えないし、眼科医にはコンタクトを禁止されちゃう。

 

彼らはあくまでも限定された領域でのスペシャリストであって、社会全体の影響を考慮して発信してるわけじゃないんですね。

そこら辺の意見を汲み上げて、バランス良くキュレーションして発信するのがメディアの役割で、政策に落とし込むのが政治家の領分なのだけど、ここになかなか期待できないのは、皆様よくご存じの通りです。自分の頭で考える習慣を付けるしかない。

 

だいぶ脱線しましたが、ホリエモンのように裸一貫で起業した成功者にしてみれば、大多数の流れに逆らった“逆張り”の言動をするのはある種当たり前なんでしょうね。

 

多少叩かれようとも、まず“悪目立ち”できるし、上手くハマれば“先見の明がある”。多少情勢が悪くなっても“ブレない”との評価が得られるし、最悪の場合「自分が間違ってた!医療従事者に私財で経済支援します!」とか言えば、“潔い”と思ってくれるかも知れない。

 

なので善し悪し好き嫌いじゃなく、さすがのポジション取りだなあと思ってる次第です。ヒール役、上等ってね。

 

関係ないけど、バンクシーがお医者さんありがとうみたいな作品を発表した時は、少し違和感があった。権力とか権威を嘲笑うかのような風刺が、彼の作風だと思ってたんだけど。とりあえず周りに便乗して、“ステイホーム”とか発信しないと乗り遅れちゃう!みたいな芸能人とかスポーツ選手みたいなタイミングで、あんな毒も何もない作品を発表するなんて。あれって本当にバンクシーなの?

 

※と、ほとんど何も調べずに文章を結んだあとでバンクシー最新作で検索してみるとこんな記事が。深すぎる。バンクシー先生、おみそれいたしました。

https://bijutsutecho.com/magazine/insight/21875

ONE PIECEが苦手な理由を、ちゃんと読んで考えた

苦手意識が中々拭えない作品だったのですが、アプリで61巻無料と大盤振る舞いだったので、これを機会に一気読みしました。中々辛かった・・。

 

空島までは、読んだことがあったのですが、全くハマらずそこで挫折。そこから、一切手を付けることはありませんでした。ほとんどあらゆるマンガを読むのですが、なぜかワンピだけ手つかず。たまに話題に上ることもあるし、読まなきゃなぁとは思ってたんですが。

 

苦手な理由としては、まずは絵柄がありますかね。嫌いではないのですが、なんかのっぺりして読みづらい。スクリーントーンとかあまり使わないからかな。それが味でもあるんですが。奥行きが感じづらいんですよね。なんか絵本みたい。

デフォルメされた女性の表現もあまり好きじゃないかも。ほとんど全員折れそうなほどくびれているか、それか巨漢かのどちらか。この辺りは、手塚治虫的表現を踏襲しているのかもだけど。

 

バトル漫画の部類のはずですが、ルフィを除いてアクションも微妙に感じています!

ルフィのゴム人間という設定と、それに付随したユーモラスなアクションは、この作品のヒット理由の一つといって間違いないですが、他がどうも・・。

 

ゾロの刀のシーンは、なんか(ダサい)技名を叫んだらもう切り終わってますよね。しかも違いが分からない。飛び道具とか出始めたし。口の刀もまあ相手に当たることはなさそう。サンジも似たようなもんですよね。よく分からん(ダサい)技名絶叫→もう蹴ってる。まぁ能力バトルの中で、ただの剣とケリが入ってる時点で、中々描写が難しいのかも知れませんが。

あと、ナミとかウソップとかの弱キャラを、強敵との闘いに放り込んで、なんとか勝たせる件もあまり好きじゃない。

少年マンガ、しかもファンタジーに過剰にリアル感を求めるのは野暮とは承知ですが、緊迫感や納得感は欲しいんですよね。味方を丁寧に登場させようとするあまり、敵キャラが蔑ろになっている気がする。そう、敵キャラがあまりカッコ良くないんだよなぁ。クロコダイルと大将達は、中々迫力あったえけど。

 

能力バトルなら、ハンター、幽白、ワルトリ、結界師、ARMS、ヒロアカ、ナルトとかの方がいいかな。剣戟の表現ならあずみ、ベルセルクとか(キングダム、バキ、バガボンド、セスタスはまたジャンル違いか)。冒険譚としては、マギの方が世界観が凄まじい。技に特化するなら、るろ剣的表現もアリだったかも。

バトルではなく、ストーリーがメインなのかも知れませんが、そうすると緊迫感のないバトルは尺のムダ感がしてしまう。能力設定の気合入れ感は、大分ルフィに偏ってますよね。

 

さて肝心のストーリーですが、かいつまむと「宝物を目指して、仲間を増やしながら島々を渡っていく」ってなもんですよね。込み入っている話が優れてるとは限りませんが、シンプル過ぎてどれだけ読んでもストーリー展開に驚くことはなかったなあ。

そして最も受け付けなかったのが、サンジとかチョッパーのイベントが泣けるという世論(笑)。正直、イヤ別にって感じだし、ここら辺はワンピースファンの言動に白けてしまっただけかも知れない。人の感想など知らずに、イチエピソードとして読み流していれば良かったかも。

 

その他のエピソードもなあ。クジラが50年待ってるとか、巨人が100年戦ってるとか。人魚姫が10年こもってたり、ガイコツが数十年さまよってたり。やたら経過時間の長さによって美談みたいになってるけど、それはピンと来ない。

全員問題解決能力なさすぎじゃないか?ってかバカじゃん。主人公達が訪れるまで、押しなべて停滞させておいて、停滞期間の長さでエピソードの重さを表現する。ちょっとそういうインスタントな感動は受け付けない体質です。ってかそこに至るまでの境遇が浅すぎて可哀そう。

 

イチャモンだけで、とんでもない文字数になりそうなので、そろそろ楽しめた部分も!

作品通じて一貫しているテーマとして「権力への反駁」があると思います。自分たちの目的を阻むものがあれば、それが王様だろうと神様だろうと、決して後に引かない。

そうしたところに、読者はカタルシスを感じるのだろう。

 

ちなみに、ワンピースが好きと言っているオッサンは、大概あまり好きじゃないことが多かったような。漫画でカタルシスを得るだけ得て、現実では力あるものにおもねるだけなんだもの。

作品を見て、スカッとするだけの楽しみ方もあるかも知れんけど、オッサンが少年マンガ読んでそれだけじゃなあ。現実に何らかの形で昇華しないコンテンツの摂取なんて、虚しくないかな。

そりゃ大人なんだから、マンガとかドラマみたいに正面切ってカッコ良く向き合える人間なんて限られるだろうけども、誰だって何らかの形で不条理と戦うことはできると思うんです。

 

脱線しましたが、他にいい所は・・・。

ロビンを助けに行くエニエスロビーの辺りは盛り上がりましたね!でも無人のメリー号が、都合良く現れるのは無理があってちょっと。ウォーター7の大工の一人が、麦わら達をサプライズ感動させようと、無人を装ってメリー号に最後の航海をさせるとかなら良かったのに。その演出に、ロビンだけ気づいちゃうけど、ウソップ達を慮って敢えて言わないとか。

 

インペルダウンからの戦争編は、これ以上ないくらいの迫力でしたね!あれ以上のエピソードを描くことができるのか疑問です笑。

 

今の所、ストーリー的には平べったい印象ですが、もっと短期スパンで黒ひげとかドラゴンを本筋に絡ませて行くと、作品としては内容が濃くなるのかも知れない。やたらサブエピソードで冗長になっているのは、作者の性格故なのか、集英社の悪しき風習なのか。空島とゲッコーモリアは長くて退屈で拷問だった。

 

本作のヒットの最大の理由は、全世代向けだからでしょうね。小数の自分みたいなオタクのみが、イマイチはまらないですが、市場規模から見たら微々たるもの。

後は、それぞれ推しメンが持ちやすいところですかね!個々のキャラ一人一人に、必ずセリフを言わせる。途中で死んだり脱落することがほぼないから、安心して推し続けることができる。そして、それぞれに必ず見せ場を作る。これは女性ファンの獲得に、非常に有効だと思います。

 

今まで何となく読めなかった人でもアプリなら結構いけるかなと。隙間時間にサクサク読めるし、面白くない部分は流し読みできる。今止めたら、二度と手に取ることはないと思って気合いで読んだら、何とか70巻くらいまで読めた。ある程度読み通せたことで、苦手だった理由も俯瞰して分析できたし、人気の理由もなんとなく分かって良かったです。

読まず嫌いだった人も、騙されたと思って読んでみては。

場所を取らない、広い机はこれだ!バタフライテーブルを購入。

ちょっと作業兼勉強机が欲しいなぁって前から思ってたんです。

でも物理的に机を置くスペースがもうない。ってか置けるけど、筋トレとか柔軟する空間がなくなるのは嫌なんですよね。

そこで折りたためる机を購入しようと考えました!

条件としては

①折りたたみ

②収納がある

③運びやすい(キャスター付き)

④開いた時に横幅が広い(資料とか広げておきたいタイプなんです)

などなど

 

ネットで試行錯誤をした上で、こちらを購入↓

 

・何となく鉢植えを設置してみた。一眼レフだから、美しく撮れてます笑。これは天板を開いた状態ですね。横幅の広いてデスクが良かったので大きさは大満足です。高さもちょうどよい。キャスター付きなので移動しやすい。さらにこの写真では全面に引き出し二つと、雑誌が収納できるスペースがありますが、裏側に同容量の収納が!これは片付けにいいですよ。開いたあとも、側面はしっかり固定できるので、突然閉じてしまったりなどの危険はありません。
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・次はバイオリンを置いてみる笑。
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・これはスマホ撮影なので、暗いのは致し方なし。かなり贅沢に物が置けます。真ん中のはノートパソコンです。椅子はバランスボールを使ってます笑。
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・これは閉じた時。かなりコンパクトになりますよ。毎日勉強するわけじゃないので、週末に広げる感じにしてます。広い部屋に引っ越したら、常設でもいいですが笑。

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いい部分ばかりを述べましたが、あえてデメリットを挙げるとしたら、足がキャスターなので、押すとガタつくところか?でもパソコンでキーボードを打ってても、まったく揺れないのでその点は大丈夫かも。

 

というか、自分が購入した商品は現在ネット上では売り切れてしまっているんですよね。リンク先は同系統の商品で25,000円くらいなんですが、自分は10,000円くらいと破格だったんですよ。「これ、超お得じゃん!」と意気込んで買ってみたら、大きな落とし穴がありました。組み立て式だったんです。

作るのに四時間くらいかかりました。

ってか付属のチンケなドライバーなんぞで組めるようなもんじゃなく、インパクトドライバーを追加購入。

ネジとか100本くらいありそうな勢い。これ素人に作らせるものかよ・・・。

キャスターとか引き出しとかバタフライ天板付いてるデスクを、まさか板とネジの状態から組み立てるとは思わなんだ。何度か、工程を間違えて、ネジを何本も抜くハメに。抜くときのインパクトドライバーって神。ホントなきゃ無理。ってか職人でも無理じゃね。こういうものの説明書って、やたら不親切ですよね。

組み立て終わった時には、自分は家具職人になれるなと思った。

 

みんな、組み立て式の家具は要注意やで。

でも品物自体には、すこぶる満足しております(^^)/

 

靴の収納に困っている人へ!おすすめシューズラック(写真あり)

靴の収納が足りなくなって、土間に靴が放りっぱなしって状況になりがちですよね。

特に不便はないけど、見栄えが悪いので人が来る時には片付けに一苦労。

 

ずっと放置していたのですが、ふと思い立っていいシューズラックがないかと思って調べてみました。ちょっとおくだけのものとか、ガッツリ木製の棚みたいなものもありましたが、最終的にこちらのものに収まりました。

 

・我が家の玄関
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 どうでしょう。かなりにオシャレな感じじゃないですか?

靴むき出しの収納ってどうなんだろうと思いましたが、かえって“見せる収納”になっていい感じになりました。これなら、カビの心配も少ないんじゃないかなー。

あと、本来の靴だなのスペースに余裕が生まれたので、折り畳み傘などを収納してさらに玄関をスッキリささせるなど副次的効果も♪

 

突っ張り式なので、設置には時間はかかりませんが、ちょっとコツが必要です。

あとそこまでガッシリじゃないので、引っ張ったり過度な負荷をかけると倒れる可能性はあります。やんちゃな子どもがいる家には難しいかも?まあ軽いのでたいしたケガはしないとは思いますが。

 

一番上部のポールを差し込んだ時に、調節ノブのレバーを倒しきらないと突っ張りの機能が発揮されないのでお気を付けを。

我が家では、大満足の一品です(^^♪

海とヤクとゲイ / ムーンライト(映画) Moonlight

2016年の作品ですかね。アカデミー賞やら、ゴールデングローブ賞やら色々と受賞しているようです。
同時期の、ララランドに比べたら、大分地味な印象を受けますよね。ララランド、大好きです笑。


コミュ障でゲイで母親が薬物中毒の黒人少年の成長譚・・、と言いたいところですが、巷ではあまり成長してねぇ、と言われてるようだ笑。これも一種の成長かなと、自分的には思うんですが。
ゲイの黒人が主人公ってのが、一つ作品の目立つ点ではあるけど、白人と対比されて黒人が差別されてるって描写も特に見当たらないので、そこはメインテーマではないのかもしれない。黒人の方が、貧しい可能性が高い
ってのはあるでしょうが。
分かりやすい教訓がある作品ではないのかも知れない。何を考えさせられるのか、中々理解が難しい作品。


3パートに分かれており、繰り返される主題に<海>があるようだ。
第一パートでは母性、第二パートでは性愛、第三パートは原点回帰であろうか。解釈は様々あるようですが。

 

この作品の特異な点は、それぞれのパートの間に、主人公・シャロンにとって重大な出来事があったはずなのにそこが徹底的に省かれているところです。


第二パートでは、小さな少年だった主人公が、高校生になってます。相変わらずコミュ障でひょろ長くて、視聴者としても「あぁ・・やっぱり」みたいな笑。悪い意味で期待を裏切らない。
しかし第一パートで、父親のような存在だったフアンが亡くなっているんですね。そこが省かれている。


第三パートでは、シャロン少年、いきなりガチムチになっています。しばらく誰だろうと思って見てた笑。
しかもヤクの売人になって、組織でのし上がってたんですね。ヤク漬けの母に、散々な目に合わせられたのに、なぜって感じですが。ヤクの売人ながら、父親のような存在だったフアンに憧れて、どこか間違っているのかと思いながらもある意味で結果を出したのだから、社会的にどうなのかは置いといて、これも一種の成長かなと自分は思ったのですが。


しかし、料理人として貧しいながらも充実した生活を送るケヴィンに再会し、彼は自身がいびつな成長を遂げてしまったと思ったのかも知れない。ここでも二パートの最後に傷害事件を起こした結果、刑務所に入ることになるのだが、ムショ内のエピソードがごっそり省かれてます。


視聴者は、各パート間でシャロンにあったであろうことを、想像するしかないんですよね。


ラストシーンで、シャロンは少年の姿になって、海に向き合っています。自分は何を求めていたのか、どうありたかったのか。傍らで、常に変わらずにあり続け、命の原点でもある海を見つめ、自分の原点(少年時代)を見つめなおすことを促す描写なのか。


シャロンのその後も、視聴者の想像に任されたまま、幕を引くのです。