ザ本ブログ

読書をメインに。他、雑記などをアップしていきます。

エリン・ブロコビッチ (Erin Brockovich) /  ジュリア・ロバーツ主演、スティーブン・ソダーバーグ監督 <2000年・米>

中々融通が利かず、短気なシングルマザーのエリン・プロコヴィッチ。しかも無職。
ひょんなことから、弁護士エド・ズマリーと知り合い、その弁護士事務所に押し掛ける形で職を得る。
派手な格好をし、短期で口が悪いことから中々周囲に溶け込めないが、たまたま読んでいた資料の中で、ある大企業の環境汚染の事を知る。

 

エリンは持ち前に人懐っこさから、近隣の住民の貴重な証言を収集し、信頼を得ていく。

 

その中で、大企業の環境汚染の実態の隠蔽のために疾病にかかり、苦しんでいる住民が数多くいることを知る。
住民は会社側から企業活動の安全性を説明されており、自身や家族の病気は運が悪いせいだと思いこまされていた。
エリンは企業側に賠償を求めたいと考えたが、相手は巨大企業で勝算は低い。
尻込みする弁護士を、エリンが叱咤し後押しし、巨額の賠償をつかみ取るストーリー。

 

これは実話なんですってね!!

また心憎いのが、現実のエリン・ブロコビッチと弁護士エド・ズマリーがちょこっと出演しているところ。ファミレスで客とウェイトレスとして出ているので、探してみてください(^^)

クレイジージャーニー

すでにかなり有名になってしまった番組ですよね。
MCがまず豪華。ダウンタウン・松本人志と、バナナマン・設楽、それに小池英子。  
この3人が、毎回クレイジーなゲストを迎えます。 
番組構成は、クレイジーなゲストのVTRがほとんど。そこに3人とゲストのコメントが時折間に入り、最後にまとめのトークとなります。

 

見どころはただ一言、“人”です。

 

毎回これでもかという位、人生を何かに捧げたゲストが登場。    
この番組から有名になった人も、何人もいますよね。     
少数民族撮影家のヨシダナギ。爬虫類ハンターの加藤。松本ゴンザレス、リヤカーマンなどなど。
自分が初めてクレイジージャーニーを知ったのは、誰かがリヤカーマンについてネットで書いていたから。
いやー、びっくりしましたね。こんな人間が地上に、しかも日本にいるんですから。  

 

リヤカーを引いて旅する永瀬 忠志さん。100㌔を超えるリヤカーを曳いての総移動距離は、地球一周分を超えているとか。
普通の道だって大変だし、坂道は当然エグい(下りもブレーキをかけるのが大変だとか)。 
驚愕したのが、砂漠や湿地を横断する時。普通に渡ると、両輪が地面にめり込んでしまうため、棒っきれを車輪の下に噛ませて進む。当然1回に勧める距離は、棒の長さの分だけ。100mに数十分かかるとか。 

 

最早意味が分かりません。

 

そして何より戦慄したのが、この苦行のような旅を。彼が続ける理由。

本人曰く  

 

「分からない」

 

とのこと。

 

|д゚)

 

いやいや、もう意味とか問うてはいけないんですね。前世からの業か宿命か。  
この人普段どんな生活してんだと思ったら意外や意外、大学教授なんですね。しかも旅が評価されて、最近植村直己賞を受賞したのだとか。苦行が報われて良かったですよ。 
本人は全く狙っていなかったでしょうが。

 

もう一人印象的なのが、少数民族撮影家の、ヨシダナギさん。
若くて綺麗な女性なのですが、現地の人と打ち解けるために、同じ格好をしたりします。 

現地の人が裸族っぽい感じの時は、ナギさんも上半身裸になってりして(放送では胸にモザイク)、それが話題になっちゃったりしましたが。それは話題作りではなく、できるだけ現地の人と打ち解けるためにやっているんですね。実際、同じ格好をしてした時の効果は絶大のようです。

言葉が通じない少女に寄り添って、何も話してないのに仲良くなったりとか。とても不思議な魅力のある女性です。

 

他にもは虫類ハンターの加藤さんとか、危険地帯の取材の丸山ゴンザレスとか。かなりの有名人を輩出している番組となっております。

 

王様達のヴァイキング  / 作者: さだやす、ストーリー協力:深見真

ここまで人生に影響を与えたマンガは、実は初めてかも知れない。
舞台は現代・東京。有能な人や会社に融資を行うエンジェル投資家・坂井と、コミュ障の天才ハッカー少年・是枝のダブル主人公。


どんなパソコンにも、軽々侵入して攻撃を仕掛けることのできる是枝ですが、力の使いどころが分からない。とにかく、コードを見たり触ったりするのが、偏愛的に好きなんですね。         
そんな是枝の才能にほれ込んだ坂井氏ですが、当初は是枝がコミュ障過ぎて、中々うまくいきません。
是枝のハッキングの描写のカッコよさも本作の魅力ではありますが、坂井氏がカッコよすぎですね。         
無一文からベンチャーを立ち上げ、会社の売却で資金を得て、投資家として活動。自分の感性で可能性のある人や事業に目を付け、ピタリとはまったら、そこから利潤を得る。         

 

こんなわくわくする仕事、現代に他にあります?笑         
金欲しいなぁ、投資家になりてぇなあって心から思いましたよ。         
物欲はないんですけどね。車はレンタカーかカーシェアでいいし、家も賃貸でいい。 誰かのために、カネを使ってみたいですよ、ホント。

風が強く吹いている / 三浦しおん

小説では終盤、電車の中で泣きそうになったが、アニメ版はどうか。
結論から申しますと、とても良かったです!小説の思い入れも加味されているかも知れないけど。すでに映画化もされてるし、今更アニメかぁ~って感じもあったけど、スタッフのカゼツヨ愛を感じましたよ笑。
最近、昔のマンガのアニメ化が良かったりしますよね。バナナフィッシュもメチャ良かった!

箱根駅伝をテーマにした他の作品があるかは知りませんが、駅伝ならではの優れた構成ですよねー。
素人が出場しちゃうのは荒唐無稽だけど、それも丁寧な取材と緻密な描写で、不可能じゃないかも?と思わせてくれる(現実には、どうなんでしょう)。
10人でタスキをつなぐことに着目し、本番では一人ひとり、走っている間はエピソードが展開されることになる。
素人ならではの、それぞれの人生観とかが顕れていて、とても考えさせられる。
走者の順番も、あれ以外考えられないですよね!走るという、陸上を知らない人からすると単純に見える作業も、 体格やそれまでの経験から、それぞれフォームは変わってくる 。
カケルの走っている姿は美しかったですねー。不安定なメンタルだったカケルが、名実ともにチームの精神的支柱に なっていく成長譚でもあります。彼の区間新は、ハイジへの恩返しでありました。
そして実際には襷をハイジに渡したのですが、寛政大学の未来への襷はカケルが受け取った形になります。

最後まで、完璧な作りこみの構成。見終わったら、走りたくなりますね。すぐバテるんでしょうが笑。

鬼滅の刃 / 吾峠呼世晴

いまどきの少年マンガとしては、ちょっと異色な作りですかね。
でもこういう日本の昔の文化が全開のマンガは、定期的に出されて欲しい。
ナルトとかぬらりひょんとか。古くは鬼太郎とか。妖怪とか、忍者系ですね。んで、舞台がちょっと昔っぽいの。
スクリーントーンも控えめだと手作り感があって、なお良い笑。


本作は、絵の感じも古いし、ギャグもなんか古い。そして主人公が地味!笑
でもなんか読ませるんですよねえ。
印象的なのは、主人公の心理描写がかなりくどい。考えてる言葉を全て書いている感じですね。
その描写が戦いの場面に、緊迫感を与えているような気がします。
技も色々あるのに、習得したエピソードもあまりなく次々出てくる不思議。


アニメ化もされましたね。一話を早速見ましたが、これは想像以上にいいぞ!マンガの絵柄はちょっと粗削りなのですが、アニメではとても綺麗になっている。主人公もカッコよくなってる笑!色使いもいいし、手抜き感がない。オープニングも期待できるなあ。声優もいい感じだと思う。柱たちの登場が楽しみ。