ザ本ブログ

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映画『ゴースト/ニューヨークの幻』は、映画に必要な全ての要素が詰まっていた

今更ながら、初めて映画『ゴースト/ニューヨークの幻』を観ました。

古典的名作らしいので、いずれは見なきゃなとは思っていたんですが。

なんか、久々に心が洗われた気がします。

恋愛、サスペンス、アクション、コメディ、全ての要素が詰まったヒューマンドラマ。

あとね、若かりしデミ・ムーアが超可愛い。この時代ってショートカットって一般的だったのかな。とにかく可憐。美しい。

 

内容は陳腐なもの。事件に巻き込まれ殺されしまったサム・ウィート(パトリック・スウェイジ)が、幽霊となって、恋人のモリー・ジェンセン(デミ・ムーア)に迫る危険をなんとか助けようとするもの。

この作品から、幽霊となっても恋人を守るというシチュエーションが大いに流行ったようです。確かに、初見でこの設定の作品を観たら、度肝を抜かれるでしょうね。

 

この時代だからこその、洗練されてないCGが良い。映像をいじれる部分が少ないことが、かえって俳優たちの演技を引き出すことになる気がする。

幽霊になったサムの、生前できたことができないもどかしさがいいですね。なんでもできたら、ただの無敵のチートキャラになってしまうから。

後半、物体に触れることができるようになってからの、スカッと感もいいです。インチキ霊媒師オダ=メイ・ブラウン(ウーピー・ゴールドバーグ)との掛け合いも好き。オダ=メイの存在で、グロくなりがちな主題の映画が、エンタメ作品として楽しめるものとなった。

 

筆談でもなんでもできそうなのに、一ペンスをお守りと言って渡すシーンがいい。

単純に言葉が伝わらないからではなく、過剰に言葉だけで表現することを避けた演出がいい。オダ=メイの身体を借りても、ほとんどしゃべらなかったですもんね。

冒頭ではモリーは言葉を欲しがっていたのに・・笑。