ひたすら、映像と音楽が美しい。ストーリーとしては、アメリカンドリームの実現を追っただけの陳腐な内容とも言えるが、クリスティーナ・アギレラの圧倒的な歌唱力と、手作り感の溢れる美しいショーが、ありきたりの筋書きにふんだんに華を添える。
華やかなショーの裏側の、女性達のスターの座を巡る争いや、恋愛、また劇場の運営問題などを絡めてくるが、美しい映像の添え物の印象は拭えない。決してディスってるわけでなく、それだけ映像が圧倒的だったということです。
アギレラがショーの音響トラブル(ライバルの故意だけど)の際に、アカペラで歌いだすシーンは圧巻。
彼女の歌唱力に聴衆と共演者が圧倒される空気感がヤバい。演技を超えて、普通に圧倒されますもんね、あの歌声には。
本物の歌手が、主人公を演じているからこその演出。このシーンだけ、何度も巻き戻して見ちゃいましたよ笑。とにかく素晴らしく美しい、の一言の映画。美しい気分に浸りたいのであれば、ぜひお勧め。
難しいことを考えずに、楽しめる作品です。