ザ本ブログ

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海スゲー!海怖えぇーっ!!てなるマンガ / 『海獣の子供』五十嵐大介

このマンガを読んだら、しばらく他の作品を読む気がしなくなった。そのくらい独特な世界観を持ち、読み手の感受性を深く揺さぶってくる。

 

あらすじを簡潔に述べるのは困難だ。

ー 舞台は現代・日本。神奈川の江ノ島辺り。中学生の琉花は、風変わりな母親と、その母親を避けるように生活している父を両親に持ち、また自身も人との関わりを持つのが苦手だった。部活動で級友をケガさせてしまい、謹慎を命じられた退屈な夏休み。そんな折り、琉花の周り、いや世界で小さな異変が起きていた。それは世界中の水族館で、魚が消えていくというもの。地域や数、魚種にも関連性はない。共通するのは、消えゆく魚には“光る斑点”が現れ、水と溶けるようにいなくなるという。

 そんな琉花の前に突然現れた少年、海と空。二人に両親はいない。何と、漁業の網にかかって海から引き上げられたと言うのだ。海中でジュゴンに育てられたとされ、海をまるでイルカや魚のように泳ぐ、海と空。そんな二人に、交わす言葉は少なくとも惹かれていく琉花琉花もまた、海と深い関わりを持つ生い立ちだったのだ。しかしある時、琉花は気づいてしまう。海と空、二人の体にも、あの水族館で消える魚と同じ、“光る斑点”があるということに。舞台は日本を飛び出し、大海原へと向かう。その先に三人を待ち受けるものとは。ー

 

いかがでしょうか。興味を持たれましたか? ←自信ない

こんな感じの説明になっちゃうんですよ(^^;

 

本当に独特な作品なんです。ストーリーもあるような、ないような..。とにかく、海と地球、果ては宇宙まで絡めて考察するような、不思議なテーマなんです。その中に、海や民族にまつわる不思議な話や伝承を織り混ぜており、何とも言えない空気感を生み出しております。

 

作者の五十嵐大介も、かなり独特な漫画家でして。ほぼ独学でマンガを書いており、ボールペンだけで作品を仕上げちゃうこともあるよう。3年くらい農家で自給自足の生活をしたり。寺の境内に住んで、旅行生活をしたりとか。そんな、自然に溶け込むような作家だからこそ、気負いのない、澄んだ作品が描けるんでしょうね。

 

他の作品も、魂に直接働きかけられるような、純粋なものが多いです。紹介はまたいずれ。