ザ本ブログ

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サマーウォーズ / 細田守

以前観たことはあったのですが、内容をすっかり忘れておりまして。

久々に観たのですが、やはりすこぶる面白いですね!

家族で観れる名作。

 

本作で印象的なのは、

1.アナログとデジタルの対比

2.古き良き日本と、現代の対比

ですかね。

 

アナログと昔の象徴としては、陣内家一族の団らん及び和風家屋と庭園、何より栄おばあちゃん。

デジタルと現代の象徴は、OZとそれに関わる事件。主人公・健二やその友達の家庭環境ですかね。侘助の仕事とかも。

 

たぶん毎年夏?に放送しているのも、現代日本人の縁側での大人数での団らんへの憧憬みたいなものがあるんでしょうな。なぜか郷愁を誘うみたいな。今、ああした経験がある人ってほとんどいないんじゃないですか?ほぼファンタジー。

 

でも大家族での団らんを自慢する人って聞いたことないんです。そうした環境がある人でも。どちらかといえば、親戚の窮屈な関係が煩わしいというか。顔合わせりゃ、結婚まだなの?みたいな。

結局残れない事象にはそれなりの理由があるんですね。そういう生活もあるんだなあと、作品の中で楽しむくらいがいいのかも知れない。

 

まあ大衆向け創作アニメなので、あまりケチ付けてもしょうがないのは分かってるけど、ろくすっぽ理由も聞かないで、いきなり侘助に薙刀で切りかかる栄おばあちゃんには違和感ありますね笑。完全に殺しに来てたし。

旦那の昔のご威光を利用して、業界人に電話かけまくるのもいかがなものかと。それがどれだけ事態の収束に貢献したかも不明だし。一人の人間に、影一つなく尊敬が集まりまくるのは、あまり好きではないのです。

でもリアリティ出しすぎると、家族向けじゃなくなってしまうから、やっぱりサマーウォーズはこれでいいんですな笑。